第22回研究会

ご挨拶

第22回日本胸腔鏡下交感神経遮断研究会
会長  境 徹也 長崎大学病院麻酔科


会員の皆様におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます.この度,第22回胸腔鏡下交感神経遮断研究会の会長を務めさせて頂く長崎大学の境 徹也です.この伝統ある研究会の会長を拝命 し,長崎の地で初めて開催させて頂くことに,光栄であると共にその責任の重さを実感しているところであります.胸腔鏡下交感神経遮断術は,手掌多汗症に対して非常に有効な治療法であることは会員の皆様方がご周知の通りです.その反面,術後の代償性発汗が問題となることも少なくありません.よって,手掌多汗症に対する手術療法の有効性や問題点,また薬物療法や心理療法についても皆様方と情報を共有しディスカッションすることが大切と考えております. 今回,特別講演として長崎大学医学部麻酔学教室の原 哲也教授に「痛くない手術を考える~アセトアミノフェン静注薬を活用した周術期疼痛管理~」を,大阪大学医学部皮膚科学教室の室田浩之准教授には「汗腺の末梢制御メカニズムから考える発汗異常の治療」の演題でご講演頂きます.会長指名講演としては,当院薬剤部の能勢誠一先生に塩化アルミニウムエタノール外用薬について薬剤師の先生からの切り口でお話して頂きます.また,一般演題には予想以上に多くのご応募を頂きました.研究会会長として会員の皆様に深く御礼を申し上げます.今回の研究会は,発汗のメカニズム,手術療法,その効果や合併症,さらには術後痛の対処法や発汗の評価法に至るまで幅広いプログラム構成となっており,会員の皆様方の今後診療の一助になればと考えております.本年度より本研究会は日本ペインクリニック学会の関連学会に承認されました.よって,参加されることで専門医資格更新に必要な出席点(3点)を得ることができます.10月の長崎は一年のうちで最も季候が穏やかであり,爽やかで気持ちの良い時期でもあります.また,軍艦島の名称で有名な端島などの数々の世界遺産,ちゃんぽんや角煮などの様々なグルメがある観光スポットでもあります.研究会の前後のお時間に皆様に楽しんで頂けると思います.この歴史ある長崎の地で,研究会会員の皆様をお迎えできますことを心より楽しみにしております

. 第22回日本胸腔鏡下交感神経遮断研究会運営要綱

1.発表資格 
本研究会での発表資格は,本研究の会員に限ります.共同演者も含め未登録の方は会員登録をお済ませ下さい. 事務局 :佐賀大学医学部麻酔・蘇生学講座(事務局長:平川奈緒美)        
〒849-8501 佐賀県佐賀市鍋島5丁目1-1      
TEL 0952-34-2324 ,FAX 0952-34-2056   
年会費は3,000円です.

2. 参加費 
本研究会の参加費は3,000円です.当日受付でお支払下さい.引換えに参加証と領収書をお渡しします.

3. 座長の先生方へ 
ご担当のセッションの開始30分前までに受付をお済ませ下さい.また,座長および司会者がスライド等をお使いになる場合は,前もって受付までご相談下さい.開始10分前に「次座長席」にお着き下さい. 進行は,座長および司会者にお任せします.時間配分にご留意願います.

4. 一般演題および特別講演・教育講演での演者の先生方へ 学
会当日はPowerPointによるPC発表のみになります.ご自身のPC (Windows・Macintosh)またはメディア(USBフラッシュメモリー,CD-R:Windows のみ)をご持参下さい.動画を用いる際はご自身のPCをご持参していただくことをお勧めいたします.当日PC受付にて演題データの受付・動作の確認をしますので時間に余裕を持って受付をお済ませ下さい. 一般演題の発表時間は10分(発表時間7分,討論時間3分),特別講演の発表時間は60分(発表時間45分,討論時間15分)です.時間厳守でお願いします.

5. 質疑応答について 
発言される方は,座長および司会者の許可を得てからお願いします. 発言は所定のマイクを用い,所属と氏名を述べてから要領よくご質問下さい.

6. 幹事会 
日時:平成28年10月14日(金)17:30~19:00 会場:四海樓 3F鳳凰壱(長崎市松が枝町4-5)

7. 総会 
日時:平成28年10月15日(土)12:30〜13:30 昼食時間帯に行います. 会場:長崎大学医学部ポンペ会館 長崎市坂本1丁目12-4 事務局:長崎大学医学部麻酔学教室     〒852-8501 長崎市坂本1-7-1     TEL:095-819-7370/FAX:095-819-7373     Email:tscat@fb3.so-net.ne.jp

プログラム 受付 9:30 

開会の辞 10:05 

一般演題 A (10:20〜11:20)
座長 内田貴久 (うちだ痛みのクリニック)   大田守雄 (中頭病院呼吸器外科)

A-1 ステロイド抵抗性の特発性全身性無汗症に対する痛みのコントロール
 山城 晃,伊達 久,北村知子,滝口規子,千葉知史,堤 祐介,渡邉秀和,綿引奈苗  仙台ペインクリニック麻酔科

A-2 足底多汗症に対する治療の試み:症例報告
 田村亜輝子1),御村光子2),硲 光司3),佐々木英昭1),山澤 弦1) NTT東日本札幌病院麻酔科1) ペインクリニックセンター2),北海道医療センター救急科3)

A-3 全身麻酔導入後のアナフィラキシーショックで胸腔鏡下胸部交感神経遮断術が中止になった1症例
 柳泉亮太,中川雅之,大久保潤一,西村大輔,米川裕子,林 摩耶,上島賢哉,安部洋一郎  NTT東日本関東病院ペインクリニック科

A-4 胸腔鏡下交感神経遮断術における模擬訓練の試み
 佐々木英昭1),御村光子2),田村亜輝子1),山澤 弦1),上田健太郎1),臼井 彩1)  NTT東日本札幌病院麻酔科1) ペインクリニックセンター2)

A-5 多汗症特異的QOL評価質問票の日本語版作成
 樋田久美子,境 徹也,原 哲也  長崎大学医学部麻酔学教室

A-6 手掌多汗症に対する胸腔鏡下胸部交感神経交通枝切除の工夫
 森山重治,葉山牧夫  岡山赤十字病院呼吸器外科 休憩 11:20〜11:30

一般演題 B (11:30〜12 : 30)
座長 大瀬戸清茂 (東京医科大学麻酔科)   森山重治  (岡山赤十字病院呼吸器外科)

B-1 多汗症手術中に脳空気塞栓症を来した1例
 大田守雄,嘉数 修,當山鉄男  中頭病院呼吸器外科

B-2 当院で行われた高齢患者に対する胸腔鏡下交感神経遮断術の傾向と満足度について
 米川裕子,西村大輔,中川雅之,林 摩耶,上島賢哉,安部洋一郎  NTT東日本関東病院ペインクリニック科

B-3 胸腔鏡下交感神経節焼灼術後の再発例に対しクリップ法を施行した1例
 大久保潤一,中川雅之,柳泉亮太,米川裕子,林摩耶,上島賢哉,安部洋一郎  NTT東日本関東病院ペインクリニック科
B-4 先天性QT延長症候群患者の手掌多汗症に対して胸腔鏡下胸部交感神経遮断術を施行した1例
 中村公秀1),濱田 献2),平川奈緒美2)  佐賀大学医学部附属病院 集中治療部1) 麻酔・蘇生学2)

B-5 60歳以上の高齢者手掌多汗症患者に対する胸腔鏡下交感神経遮断術
 小田 斉  おだクリニック日帰り手術外科

B-6  R2で交感神経幹を遮断した頭部・顔面多汗症と赤面恐怖症とにおける代償性発汗認識の差異
 御村光子1),佐々木英昭2),山澤 弦2),宮本奈穂子2),浦浜 聡2)  NTT東日本札幌病院ペインクリニックセンター1) 麻酔科2)


休憩・昼食 12:30〜13:30 総会

特別講演 Ⅰ 
(13:30〜14:30)     テルモ株式会社共催
座長 平川奈緒美 (佐賀大学医学部麻酔・蘇生学)

 痛くない手術を考える  ~アセトアミノフェン静注薬を活用した周術期疼痛管理~  
長崎大学医学部麻酔学教室  原 哲也教授 会長指名講演

(14:30〜14:50)
座長 境 徹也 (長崎大学病院麻酔科)
 多汗症に対する塩化アルミニウムエタノールについて  ~薬剤師の視点から~
 長崎大学病院薬剤部 能勢誠一先生

休憩 14:50〜15:00

特別講演 Ⅱ (15:00〜16:00)
座長 境 徹也 (長崎大学病院麻酔科)  
汗腺の末梢制御メカニズムから考える発汗異常の治療
 大阪大学大学院医学系研究科情報統合医学講座 皮膚科学教室 室田浩之准教授

閉会の辞 (16:00〜16:10)

交通のご案内
 会 場:長崎大学医学部ポンペ会館  長崎市坂本1丁目12-4 http://www.nagasaki-u.ac.jp/ja/access/sakamoto1

JR長崎駅から
•路面電車 「長崎駅前」→(赤迫行き)→「浜口町」下車 → 徒歩•長崎バス 「長崎駅前」→(8番系統下大橋行き(医学部経由)) →「医学部前」下車 JR浦上駅から •路面電車 「浦上駅前」→(赤迫行き)→「浜口町」下車 → 徒歩 長崎空港から 
•タクシー(約40分) 
•リムジンバス(昭和町・浦上経由長崎方面行き)→「浜口町」下車 →徒歩(約70分) 会場までの案内図は長崎大学医学部入口に掲示いたします.
交通: 長崎電気軌道(路面電車) http://www.naga-den.com/ 長崎県営バス https://www.keneibus.jp/ 長崎バス http://www.nagasaki-bus.co.jp/bus/