第19回 日本胸腔鏡下交感神経遮断研究会のご案内
第19回日本胸腔鏡下交感神経遮断研究会を下記要項にて開催いたします。多数の先生方のご参加、ご発表をお願いいたします。
会期:2013.9.14(土)
日程:10:00 受付開始、10:20 開会、16:10閉会(予定)
会場:NTT東日本札幌病院 会議室
〒060-0061 札幌市中央区南一条西15丁目
TEL:011-623-7520 FAX: 011-623-7527
会長:御村光子(NTT東日本札幌病院 ペインクリニックセンター)
プログラム:
1) 北海道医療大学歯学部生理学講座 石井久淑 教授
「顔面の血流と赤面症」に関するご講演
2) 愛知県医科大学医学部生理学講座 岩瀬 敏 教授
「腋下多汗症」に関するご講演
3) 一般演題
第19回日本胸腔鏡下交感神経遮断研究会の開催にあたって
会長 御村光子(NTT東日本札幌病院 ペインクリニックセンター)
第19回日本胸腔鏡下交感神経遮断研究会は第10回(会長 本間英司)以来9年ぶりに札幌の地で開催することとなりました。残暑にお疲れの会員の皆様も少し涼しくなり始めた北海道でご一緒に勉強できれば幸いに存じます。
近年、本邦では胸腔鏡下交感神経節切除術の件数は減少しており、学会発表、論文投稿など学術面での動きも以前ほど活発ではありません。医療も社会的な価値観に影響を受けつつ変動していく側面があります。
しかしながら、今回の研究会開催にあたりこれまでの本研究会抄録集を紐解くと、疾患概念の整理、「説明と同意」の充実、術式の工夫などによりこの手術のあり方に明らかな発展の歴史をみることができました。日常臨床の場においてはこの手術を受けた患者さんの大多数から感謝の言葉をいただき、多汗症を主訴に受診する症例が途切れることがないことから、潜在する適応症例は限りないと推測されます。
昨年11月に重度の原発性腋窩多汗症がボトックス注の適応となりましたが、頭部・顔面多汗症、手掌多汗症については胸腔鏡下交感神経遮断術の意義を再評価するよい機会になるかも知れません。
今回、特別講演として生理学の分野から岩瀬 敏先生に「交感神経活動記録および発汗範囲の評価」に関するご講演と石井久淑先生に「顎・顔面領域の自律神経活動の特殊性」に関するご講演をいただきます。また、臨床の領域から興味深い一般演題の応募が多数ありました。
今後の胸腔鏡下交感神経遮断術のために実り多い研究会となりますよう、また、会員の皆様方にとりましては快い刺激とリフレッシュの機会となりますよう願っております。